キッチン(台所)リフォームの費用相場はどのくらい? - 株式会社みると
汚れや傷、収納部分の故障などで、キッチンリフォームを考えている方は多いのではないでしょうか。
しかし、キッチンリフォームとなると大掛かりで費用もかなりかかるのではないか?と心配になる人もいると思います。
この記事では、キッチンの型やグレード、オプションなどによる費用について詳しく解説していきます。
目次
- キッチンリフォーム費用
- キッチンリフォーム費用の内訳
- キッチン本体の種類によって費用が異なる
- キッチンリフォームで費用が高くなるのは?
- キッチンリフォームの注意点
- キッチンリフォーム費用を安く抑えるには?
キッチンリフォーム費用
キッチンリフォームにかかる費用相場は、おおよそ50万円〜200万円です。
もちろん、設備やグレード、型によって相場も高くなります。
逆に、コンロや食洗器など付属設備の交換や設置程度であれば、50万円以内に収まるケースもあります。
キッチンリフォーム費用の内訳
キッチンリフォームにかかる費用には、キッチン本体だけでなく、下記のような工事費や材料費がかかる場合があります。
①キッチン本体の価格
②既存のシステムキッチンの解体・処分工事費
③新しいシステムキッチンの設置工事費
④システムキッチン周辺工事の材料費
キッチンをまるごと交換する場合は、まず既存のキッチンを撤去する必要があります。
また既存のキッチンから型を変えたり、場所を変えたりすることも多いため、裸の床や壁が露出する部分が出てきます。それらを補修するための材料費も忘れてはならない費用です。
1.キッチン本体の価格
キッチン本体とは、調理機器やシンク、収納がワークトップの天板で一体となった下段の部分を指します。
上段にある吊戸棚やレンジフードはキッチン本体には含まれません。本体の型や取っ手、扉などの部材のグレードをどうするかによって金額が変わってきます。
2.既存のシステムキッチンの解体・処分工事費
キッチンを置き換えるためには、古いキッチンは取り外す必要があり、工事費が発生します。また取り外したキッチンの処分にも費用がかかります。
処分費は解体工事費に含まれる場合と別途請求される場合があるので、事前に見積りを確認しておきましょう。
3.新しいシステムキッチンの設置工事費
古いキッチンを取り外した後、新しいキッチンを設置するために発生する費用です。
既存のキッチンと大きさや場所が異なる場合は、配管や排気ダクトの移設工事も行う必要があるため、その分費用は高くなります。
4.システムキッチン周辺工事の材料費
キッチンを移動したり型を変えたりする場合は、キッチン周辺の床や壁紙の張替え・補修が必要になることがほとんどです。そのため壁紙や床材などの材料費もかかってきます。
また同じ大きさ、場所だとしても若干の誤差が生じる場合もあるので、仕上げに想定外の費用が発生するかもしれないことを留意しておくと良いでしょう。
キッチン本体の種類によって費用が異なる
キッチン本体は、種類・グレードによって価格が異なります。またオプションをつける場合は、その分の費用も上乗せされるため高額になっていきます。
キッチン本体の種類
キッチン本体は大きく2つの種類があります。
・対面キッチン
・壁付けキッチン
「対面キッチン」とは、リビング向きに設置されたキッチンです。
反対に、壁向きに設置されたキッチンを「壁付けキッチン」と言います。
【対面キッチンの種類】
キッチンの種類 | 特徴 | 費用 |
I型 |
・コンロとシンクが横並びになる ・作業効率が良い ・省スペース ・比較的安価 |
500,000〜1,000,000円 |
L型 |
・カウンターがL型になっている ・I型よりも作業スペースが広い ・作業時の移動がスムーズ |
500,000〜2,000,000円 |
アイランド型 |
・壁に設置する面がなく独立している ・開放感がある ・リフォーム費用が高額になりがち |
1,500,000〜3,500,000円 |
ペニンシュラ型 |
・左右どちらかが壁に付いている ・アイランドより省スペース |
1,500,000〜2,500,000円 |
セパレート型 |
・コンロ、作業台などが分かれて設置 ・レイアウトの自由がききやすい |
700,000〜3,000,000円 |
安価にリフォームができるのは、標準タイプであるI型です。
化粧板が必要になるアイランドや、キッチン本体の面積が大きいL型やセパレート型は高額になる傾向があります。
キッチンのグレード
キッチンは型だけでなく、ワークトップや扉の材質などの部材を選ぶことができ、部材は使用されている材料や加工方法などによってグレード分けされています。
キッチンのグレード | 特徴 | 費用 |
シンプル |
扉:メラミン素材が多く、特殊加工なし 単色で仕上げたシンプルなデザインが多い |
500,000〜1,000,000円 |
スタンダード |
扉:鏡面仕上げや木目、ヴィンテージ家具風など ワークトップ:人工大理石など |
600,000〜1,200,000円 |
ハイグレード |
扉:特殊コート仕上げ 木目やヴィンテージ家具風など選択肢が増える カラー展開も豊富 ワークトップ:セラミックや透明素材などの加工素材 |
700,000〜1,300,000円 |
グレードが上がれば上がるほど、掃除がしやすかったり、熱に強かったりする特殊加工が施されていきます。
また見た目も洗練されていくため、予算に余裕がある場合はグレードの高い商品を選択するとキッチンの主役としてふさわしい風格を楽しめるでしょう。
キッチンリフォームで費用が高くなるのは?
キッチンリフォームは、オプションによっても費用が変わってきます。
・コンロやレンジフードの種類
・オーブンや食洗機の追加
・収納の拡張
コンロやレンジフードにも種類があります。
キッチンの仕様に合わせたグレードの設備が設定があり、安価なモデルのキッチンでもオプションでハイグレードのコンロやレンジフードを選択することが可能です。
ただし、キッチンの種類によっては規格が異なるなどの理由で選択の幅が狭まる可能性があるので注意しましょう。
オーブンや食洗機に関しては、リフォーム会社によって取り扱えるメーカーが異なります。
例えば、食洗機で有名なドイツのミーレを入れたい場合は、ミーレの取り扱いがあるリフォーム会社を探す必要があります。
提携していない会社でも対応してくれることはありますが、提携している会社よりも費用がかさむ場合があることを留意しておきましょう。
また、メーカーによっては収納部分の形を選ぶことも可能です。
例えば、シンク側の収納を狭くして、コンロ側の収納を広くするといったことも可能です。
使い方に合わせて選択することができるので、リフォーム後の生活を想像しながら配置を考えると良いです。
キッチンリフォームの注意点
キッチンリフォームをする際は下記の点に注意が必要です。
①リフォーム会社による費用の違い
②追加工事が発生する可能性
③リフォーム会社との食い違い
1.リフォーム会社による費用の違い
リフォーム会社によって、卸値や工事費が異なる場合があります。
そのためキッチンの型やグレード、オプションがある程度決まった段階で、複数社に見積もりの依頼をしてみると良いでしょう。
商品は同じであるため、元の値段は変わりません。そのため金額の違いは、「キッチンメーカーと取引があるかどうか」や「工賃をいくらに設定しているか」の違いになります。
その上で、金額だけを重視するのではなく、口コミなどの評判も確認しておきましょう。
言い方が悪いかもしれませんが「安かろう、悪かろう」なリフォーム会社にあたってしまうと、これから長い年月使用するキッチンにずっと悩まされることになりかねません。
後悔のないリフォームにするためにも、評判が良く、適正な価格でリフォームをしてくれる会社を見極めるようにしましょう。
2.追加工事が発生する可能性
リフォームを開始してから、見積もり段階では分からなかった想定外の補修が発生する場合もあります。
例えば、キッチン下の床板です。湿気や経年で傷んでいることも多いです。
しかし、床板はキッチンを取り外してみないと状態の確認ができません。そのため見積もりには記載がないことがほとんどです。
そして、工事が始まって床板が傷んでいることがわかり、修繕費用が追加されたということは良くある話です。
また、ガスや配管、電気関係などでリフォーム会社が対応できない部分の工事は、専門の業者に別途依頼することになります。
当然のことながら、別途依頼した業者への費用は依頼主が負担します。
このような急な出費に慌てないためにも、打ち合わせの段階で追加料金が発生する可能性があるかどうかをリフォーム会社に確認しておくと良いです。
3.リフォーム会社との食い違い
リフォーム終盤、出てくる可能性の高い問題が「思っていたのと違う」というケース。
これは依頼主と営業担当、現場監督の認識のズレによるもので、依頼主と作業者の間に挟む人の数が多ければ多いほど起こりうるトラブルです。
思っていたのと違うけど納得できるのであれば、そのままでも大丈夫でしょう。
反対に気に入らない場合は工事の途中でも変更してもらうことはできます。
ただし、費用は依頼主持ちとなることが多いので注意が必要です。
工事規模の大きいリフォームでは、やり直しに発生する金額も安いものではありません。
見積もり当初から倍以上の工事費用を請求されることもあるため、しっかりと意思疎通のできるリフォーム会社を選ぶようにしましょう。
キッチンリフォーム費用を安く抑えるには?
高額になりやすいキッチンリフォームを安く抑えるには下記のポイントに注意しましょう。
①キッチン本体の費用を抑える
②補助金・減税制度を活用する
1.キッチン本体の費用を抑える
最も効果的な方法は、キッチン本体の費用を抑えることです。
少し選び方を変えるだけでも費用は大幅に減額します。
例えば、アイランド型からペニシュラ型に変更したり、グレードを一段落としたりするだけでもかなり安くなります。
また、キッチンを移動させようと考えていたのであれば、既存の位置のままにすることでも工事費を抑えることができます。
ただし、費用を気にしすぎて妥協を重ねると、希望するリフォームから遠ざかってしまう可能性もあるためおすすめしません。
最低限クリアしたい項目の優先順位を決めておくと、予算に応じて取捨選択できるのでおすすめです。
2.補助金・減税制度を活用する
国が制定している制度で対象となりうるのは、長期優良住宅化リフォーム推進事業です。
長期優良住宅化リフォーム推進事業では、キッチンのリフォームでも三世代同居対応改修工事が目的のリフォームが対象となります。
この制度を利用すれば、対象のリフォーム費用の3分の1が助成されます。
詳しくは、国土交通省のホームページを確認してください。
https://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000995.html
【この記事のまとめ】
①キッチンリフォームの費用相場は?
おおよそ50万円〜200万円です。設備はグレードなどによって変わります。キッチンリフォームの費用についてはこちらをチェック!
②キッチンリフォームで高くなるケースは?
オプションによって高くなる場合があります。キッチンリフォームで高額になる場合はこちらで詳しく説明しています。
③キッチンリフォームを安く抑えるには?
キッチン本体の費用を抑えることが最も有効です。その他補助金などの国の制度を利用することも視野にいれてみましょう。
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