ペットのためのリフォームを目的別に解説! - 株式会社みると
ペットと暮らす家のおすすめリフォーム方法は?
猫・犬などのペットと暮らす家では、リフォームやリノベーションで解決したいことが色々あると思います。臭い対策や壁紙クロスの保護、フローリング・床材の交換、扉・ドアのいたずら防止、遊び場作りや、庭・ベランダの安全対策など挙げ出したらキリがありません。ペットも大切な家族の一員だからこそ、本当に快適に暮らせる環境にしてあげたいと考える飼い主さんも多いはず。そこで今回は、お悩みやご希望に合ったリフォーム方法・費用相場や、施工事例をご紹介します。工事の際に考えられるストレス・トラブル回避のポイントも解説するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
リフォームで考えられる内容としては、ペットの臭いや、いたずら、ご近所への騒音などが挙げられますよね。
また「足腰に負担がかからない床材にしてあげたい」「もっと、のびのびと過ごせる遊び場をつくってあげたい」「処理のしやすいトイレにしたい」というように、リフォームやリノベーションを検討されている方も多いはずです。
本記事では、このような問題を解決するための方法として、下記のような項目に沿ってリフォームについて説明していきます。
リフォーム・費用(壁紙・床・防音・防寒)
壁のいたずら対策には、ペット用壁紙・腰壁がおすすめ
かじる、猫が爪とぎをする、などの理由で「部屋や廊下の壁がボロボロになってしまう」という悩みを抱えている方は、きっと多いはず。
そこで、丈夫で掃除しやすく、かつ消臭効果や脱臭機能のある壁材に交換すると良いでしょう。
中でも手頃なのが、「ペット用壁紙クロス」です。
一般的なビニールクロスよりも、ひっかき傷に強く、抗菌・消臭加工されている製品もたくさん流通しています。
壁の下側に、傷・汚れに強い「腰壁」を設置する方法も有効です。
腰壁専用の板やパネル材もありますが、丈夫な壁紙クロスを壁の下部に貼るだけでも効果があります。
防臭・調湿には、珪藻土やエコカラットも施工を
消臭・調湿効果がある自然素材を使いたい方には、「珪藻土」塗装や、リクシルの「エコカラット/エコカラットプラス」などもおすすめです。
拭き掃除のしやすさを重視したい方には、壁紙クロスやパネル、エコカラットプラスなどが適しています。
換気のために窓を増設する方法も
換気のためには、窓を増設すると効果的です。
ただしマンションの場合は、外壁を壊して窓を新設する工事は許可されない可能性が高いでしょう。
一方、湿気や臭いがこもりがちな部屋の間仕切り壁などに「室内窓」を追加するリフォームなら、集合住宅でもOKとなるケースが多いです。
床は、足に優しく掃除しやすい、遮音仕様の素材に
滑りやすい床や「合板フローリング」などの硬い床では、ペットの足腰に負担がかかってしまいます。
また、アンモニアに弱いフローリング材が多いため、マーキングしてしまう子を飼育している場合、床材選びはとても重要です。
そこでリフォームの際には、滑りにくく、柔らかさや耐久力があり、かつ掃除しやすい物を選びましょう。
おすすめは、「ペット用フローリング」や「ペット用クッションフロア」です。
ペットの足腰に優しく、消臭・抗菌機能付きの物が多く販売されています。
マンションなど2階以上の部屋にも適した、防音性が高い物も多いです。
なお、ペットが粗相してしまうことが多いようであれば、掃除しやすい床材にした上で、洗濯しやすいタイルカーペットやマットを敷くのが無難かもしれません。
継ぎ目の少ない床にリフォームしておくと、より掃除が楽になるでしょう。
逆に、あまりいたずらをしない子であれば「コルクタイル」や「無垢材フローリング」といった自然素材もおすすめです。
床暖房も設置すれば、寒さ・アレルギー対策に効果的
寒さ対策としては、床暖房の設置がおすすめです。
ストーブで火傷してしまう事故を防ぎやすく、またヒーターのように温風が出ないのでペットの抜け毛やホコリが舞いにくく、アレルギー対策としても効果があると言えるでしょう。
ちなみに、床暖房を増設する場合には、「電気ヒーター式」か「温水式」か、選ぶことになります。
火傷のリスクが不安であれば「温水式」を推奨しますが、温水パネルの施工費や、場合によっては熱源機(給湯器など)の工事費も必要になるため、リフォーム価格はやや高額になります。
なお、床暖房対応の床材は限られていますが、遮音フローリングを選べることもあります。
防音対策を兼ねたい場合などは、リフォーム会社と相談しながら適した床材を選びましょう。
内窓の追加で、防音・断熱を同時に実現
「鳴き声が近所迷惑になっているかも」という時や、「道路の騒音がうるさくて、かわいそう……」という場合には、既存の窓の内側に「内窓」を追加し、二重窓にするリフォームが最良と言えます。
内窓は、防音性だけではなく断熱性も向上するため、「冬場は寒い/夏場は暑い」という悩みも解消できます。
リフォーム内容が制限されがちなマンションであっても、管理組合から許可してもらえるパターンが多いので、集合住宅にお住まいの方からも人気が高い方法です。
リフォーム・費用(ドア・建具)
網戸のネットには、ステンレス製を採用
網戸のいたずら防止をしたい方は、ステンレス製のネットに張り替えてみてはいかがでしょうか。
一般的な網戸ネットより高額ですが、破れにくく頑丈です。
張り替え費用は、網戸のサイズによっても変わってきます。
また、何枚であっても業者の出張費がかかるため、枚数が多いほうが割安になる可能性が高いです。
ペット用ドアで出入りしやすく
一般的に、リビングに出入りできるようにすると、ペットは安心すると言われています。
実際、「猫用ドア」や「犬用ドア」を、リビングの壁などに取り付けてあげたいと思う方も多いのではないでしょうか。
庭に直結するドアの場合は、通った後にすぐ閉まるタイプにしておくと、虫が室内に入ってくることを防げます。
二つ折りのフラップタイプが使いやすいでしょう。
扉交換や鍵追加で、猫がドアを開けるいたずらを防止
「猫が室内ドアを開けっぱなしにしてしまうのを何とかしたい」という場合には、鍵を追加するか、ドア自体を開閉しにくい物に交換してしまいましょう。
なお「ペット用ドア付き」の室内戸も、おしゃれなデザインの製品が多く、好評ですよ。
クローゼットの扉も、簡単に開閉できてしまう場合は要注意です。
触れられては困るパソコンなどを収納している場合は、フラットタイプの折れ戸などに交換すると安全です。
リフォーム・費用(遊び場)
キャットウォークやドッグランなどで、運動不足・ストレス解消
運動不足・ストレスの解消のため、ペットが自由に遊べる「キャットウォーク・キャットタワー」や「ドッグラン」などを、室内もしくは庭やベランダに作っておけると良いですよね。
「ウッドデッキ」や「サンルーム(ガーデンルーム)」などを増設される方も多いので、屋内と屋外どちらに何を作ると良いか、ご自宅に合ったプランをぜひ選択してみてください。
特に一戸建て住宅の場合は、既存のベランダやバルコニーを、部屋やサンルームに改装される方も多いですよ。
庭やベランダは、目隠しフェンスで安全対策を
庭やベランダに遊び場を作る場合には、外からの視線や、飛び出し・転落事故などが不安になるかもしれませんね。
この場合は、ペットの体型や運動神経などに合わせて、目隠しフェンスで周りを囲っておきましょう。
犬の玄関からの飛び出し事故は、門扉で防止
一戸建ての場合、犬のお散歩前の飛び出し事故が心配な方もいらっしゃるでしょう。
この場合は、玄関前に門扉を設置すると良いでしょう。
立水栓・シャワープレイスがあると便利
外遊びが好きな子であれば、庭やベランダあるいは外構に、ペット用の立水栓(水栓柱)・シャワープレイスがあると、簡単に足を洗ってあげたい時などに役立ちます。
リフォーム・費用(水まわり)
入浴には、広い洗面台やマイクロバブルバスがおすすめ
ペットの入浴用に、シンクが広くシャワー機能がある洗面台に交換しておくと、何かと便利です。
また既存の浴室に、細かい汚れを落とせる「マイクロバブルバス」を追加する工事も人気がありますよ。
大型の子や、洗面台では暴れてしまうような子であれば、洗い場が広く、掃除しやすい浴室があると理想的ですね。
毛が溜まるので、ゴミを捨てやすい形の排水口があるユニットバスだと、日々のお手入れが楽になります。
キッチンは、リビングのペットを見守れる対面式に
現在、壁付けタイプのキッチンの場合には、キッチンの向きや位置を変えて「対面式」にしておくと、リビングや庭で遊ぶペットの様子を見守れますよ。
キッチンに侵入できないように柵やペットフェンス(ベビーフェンス/ベビーゲート)を取り付けたい場合も、対面型のキッチンなら設置場所に困らないでしょう。
ガスコンロが不安なら、フタ付きのIHクッキングヒーターに変更を
「猫がどうしてもキッチンに入ってきてしまうので、危険!」などという場合には、コンロ部分を、フタやチャイルドロック機能付きの「IHクッキングヒーター」に変更することで、対策すると良いですね。
工事中や工事前後にありがちなトラブル回避のための注意点
最後に、リフォームで気を付けておきたい点について、お話ししておきましょう。
増築する場合は「確認申請」が必要なケースがある
サンルームを設置する場合や、ベランダを部屋にリフォームする場合には、基本的に「増築扱い」になるため注意が必要です。
増築の際には、防火地域・準防火地域の住宅であれば、必ず確認申請をしなくてはいけません。
またその他の地域であっても、10㎡を超える増築を行う場合、やはり確認申請が必要となります。
不安な方は念のため、お住まいの自治体やリフォーム会社に聞いておくと良いでしょう。
工事中のストレス・騒音・飛び出しやケガに注意
工事中は、騒音や、見慣れない業者の出入りなどにより、ペットに予想以上のストレスを与えてしまう可能性があります。
「一部屋ずつなど、狭い範囲を徐々に施工してもらう」「ペットホテルに預ける」といった計画をしておきましょう。
ペットホテルに預けない場合には、工事中の飛び出し防止対策も必須です。
落ちているクギを誤食してしまうなどの危険もあるため、ケガをしないよう用心してくださいね。
なお多頭飼いの場合は、興奮によりケンカしてしまわないかも配慮してあげましょう。
工事中・工事後の寝床やトイレの位置も確保を
落ち着ける場所で眠りたいのは、ペットも人間も一緒ですよね。
また自分の臭いがあることで、動物は安心できるものです。
工事中、そして完工後も、リラックスできる場所に、寝床やトイレを必ず確保してあげましょう。
寒暖差が激しいと体調を崩してしまうため、なるべくエアコンが効く部屋に配置できると理想的です。
【この記事のまとめ】
①「壁や床の消臭・防音・防寒対策」や「ペット用ドア」「遊び場」を設けるなど、様々なリフォームがあります。費用などについては是非お気軽にご相談ください!②工事の際の騒音などによるストレスを与えない工夫や、寝床やトイレを確保してあげることなど、リフォーム以外の注意点もあります。
大切な家族であるペットのために、今回ご紹介したポイントを考慮しながら、最も信頼できるリフォーム会社に施工を依頼できると良いですね。
業者によっては、「愛犬家住宅コーディネーター」という資格を持ったスタッフが在籍していることもあるので、探してみると良いでしょう。
よりペットとの時間を豊かに過ごせる住まいを、ぜひとも実現してくださいね。
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