内窓(二重窓・二重サッシ)リフォームの価格 - 株式会社みると
「防寒対策」「窓の結露」「エアコンの効き具合」「窓の外の騒音」などなど、窓に関するお悩みは人やおうちによって様々です。内窓を設置することでこれらの問題を解決することができます。この記事では、内窓リフォームについて詳しく説明していきますので、リフォームを検討されている方は参考にしてください。
目次
- 内窓(二重窓・二重サッシ)とは
- 二重窓・二重サッシにリフォームする工事の費用・料金
- 内窓(二重窓・二重サッシ)設置が対象の補助金/助成金制度
- 内窓(二重窓・二重サッシ)のメリット
- 内窓(二重窓・二重サッシ)のデメリット
- 内窓(二重窓・二重サッシ)のガラスの種類・選び方!断熱用と防音用は違う?
内窓(二重窓・二重サッシ)とは
内窓とは
「内窓」とは、二重窓の内側にある樹脂製の窓のことですが、二重窓や二重サッシとほぼ同じ意味で使われることが多いです。
別名「インナーサッシ」とも呼ばれます。
既存の窓の内側に、リフォームで内窓を設置することで、冬の寒さや夏の暑さを解消できます。
二重窓(二重サッシ)とは
「二重窓(二重サッシ)」とは、2組の窓サッシを二列に配置することにより、断熱性を高めた窓のことを指します。
尚、内窓(二重窓・二重サッシ)は、省エネ性が高まるだけでなく、防音効果もあることから、道路や鉄道・空港に近い建物での騒音対策としても注目されています。
引き戸タイプ・内開きタイプ・FIX窓といった開き方のバリエーションが多く、デザインも障子風やステンドグラスなど豊富なため、リフォームで後付けしたい場合でも、既存の窓に合わせて柔軟に商品を選べる魅力があります。
ペアガラスと二重窓の違い
「二重ガラス(複層ガラス・ペアガラス)」と混同されることがありますが、こちらは複数枚で構成される「窓ガラス」のことを指すため、内窓・二重窓とは異なります。
1枚だけで構成される単板ガラスではなく、「二重ガラス(複層ガラス・ペアガラス)」を内窓のガラス部分に採用することにより、さらに断熱性を向上させることができます。
二重窓・二重サッシにリフォームする工事の費用・料金
内窓のリフォームは、既存の窓の内側に新しい窓を設置するだけなので、作業が簡単でスピーディーです。
1窓あたり、最短30分~1時間で施工できます。
内窓の設置にかかる費用は、商品代と工事費をあわせて、1ヶ所あたり約8~15万円です。
ただし、高性能なサッシや窓ガラスを採用すると、30万円近くかかります。
尚、腰高窓やキッチンの小窓のような小さいサイズであれば、1ヶ所につき、4~6万円程度でリフォームできることもあります。
複数箇所に設置すると、施工価格が安くなりやすい
東京都などでは「最低1居室のすべての窓に内窓を設置」すると補助金の対象にもなりやすいため、設置を検討している窓が複数ある場合は、まとめて工事してもらうことをおすすめします。
内窓(二重窓・二重サッシ)設置が対象の補助金/助成金制度
二重窓にする工事の際には「省エネリフォーム」が対象の補助金制度を活用できるケースが多いです。
全国共通の制度や、自治体が設けている制度について、簡単にチェックしてみましょう。
「断熱リノベ/次世代建材」は夏・秋頃に締切
全国共通で利用できる制度では「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)」や「次世代省エネ建材支援事業(次世代建材)」が代表的です。
ただし、いずれも8~10月頃には申請受付を終了してしまうことが多いためご注意ください。
新年度~秋にリフォームを実施される方は、活用を検討してみると良いでしょう。
自治体による補助金制度も多い
各自治体ごとに補助金制度がたくさんあります。
ご自身が住んでいる自治体のホームページなどで調べてみましょう。
内窓(二重窓・二重サッシ)のメリット
1. 断熱性が高い
内窓のメリットは、まず何よりも高い断熱性が挙げられます。
建物内で冷気や暖気が最も出入りするのは「窓」です。
冬は約50~60%、夏は約70%もの空気が、窓から出入りします。
冬場は暖房で暖めた室内の空気が外へ逃げ、夏場は冷房で冷やした室内に外気が侵入してきます。
窓を二重にすることにより、温度差がある空気の通り道をふさぐことができるのです。
2. 電気代の節約に繋がり、エコ・省エネ効果がある
「寒い(暑い)からついエアコンの設定温度を変えてしまう……」または「節約のために寒い(暑い)のを我慢している」という方は多いはず。
このような悩みも、窓の断熱効果を上げることで解決できます。
内窓を設置することで、暖めた空気が外に逃げない/外の暑い空気が侵入しないため、エアコンの温度を過剰に上げ下げしたり、寒さ・暑さを我慢したりする必要がなくなり、電気代の節約に繋がります。
3. 結露・カビ・ダニ対策の効果も期待できる
寒い季節に、窓ガラスやサッシに水滴(結露)が発生し、サッシが傷んだり、カーテンが濡れてしまったりしますよね。
空気は目に見えない水蒸気を含んでおり、温度が高いほど、そして湿度が高いほど、たくさんの水蒸気を含むことができるという性質を持っています。
温度が下がると、空気中に含み切れなくなった水蒸気が、水となって現れます。
窓付近に冷気が溜まっている状態で、室内の湿った暖かい空気が外へ流れ出ようとすると、窓周辺の温度差が激しくなり、結露が起きやすい状態になります。
内窓で断熱化することにより、結露の発生を抑制できます。
4. 防犯対策としても有効
泥棒・空き巣の6割は窓ガラスを割って侵入してくるということが警視庁の調査でわかっており、防犯リフォームを検討している方にも、窓の周囲を厳重にできる内窓がおすすめであると言えます。
不透明なガラスを選べば、目隠し・プライバシー保護にも役立ちます。
5. 防音性も確保可能
外からの騒音が気になる方にも、内窓設置リフォームは非常に効果的です。
音のほとんどは、薄い窓ガラスやサッシのスキマを通って入ってくるため、窓周りを高気密化することで、防音対策ができるのです。
6. 花粉の侵入防止にも効果的
花粉症の方にとっては、窓の開閉時に室内に入り込む花粉の量を軽減できるというメリットも感じられるでしょう。
予算に余裕があれば、外側の窓にフィルター網戸を設置すると、花粉の侵入をブロックしてくれますよ。
内窓(二重窓・二重サッシ)のデメリット
開閉や手入れが面倒
窓の数が2つになってしまうことから、慣れるまでは開閉が面倒に思うかもしれません。
特にベランダ・バルコニーに出入りする掃き出し窓の場合、洗濯物を干す時やガーデニング作業をしたい時に手間に感じるかもしれませんね。
また掃除の手数も、やや増えてしまいます。
ただし、室内結露の発生量が減る分、日々の拭き掃除の負担が軽減されるメリットもあるでしょう。
リフォーム前より空間が狭く感じる
内窓を設置すると、室内に数cm程度の出っ張り部分が生じます。
広い部屋であればさほど問題ありませんが、元々狭い部屋に内窓を追加すると、窮屈に感じてしまうかもしれません。
内窓(二重窓・二重サッシ)のガラスの種類・選び方!断熱用と防音用は違う?
ガラスの種類によって、断熱性能や防音効果が変わります。
内窓ガラスの種類・特徴
単板ガラス |
1枚の板ガラスで構成された「単板ガラス」は、3mmと5mmの厚さのものが主流です。 |
ペアガラス(複層ガラス) |
2枚以上の板ガラスが合わさっており、ガラスの間に空気層を作ることによって、ガラス面を通り抜ける熱の量が軽減します。 |
高断熱複層ガラス(Low-Eガラス) |
複数枚のガラスで構成されており、"室内側"のガラスに、特殊金属膜(Low-E金属膜)がコーティングされています。 |
遮熱高断熱複層ガラス(Low-Eガラス) |
特殊金属膜(Low-E金属膜)が、"室外側"にコーティングされています。 |
防音対策したい場合は、防音・遮音ガラスを
防音対策として内窓を設置する場合には、防音用のガラスを選ぶ必要があります。
「複層ガラス(ペアガラス)なら、防音性が高そう」と思われがちですが、実は単板ガラスと遮音性はほぼ変わりません。
また、複層ガラス(ペアガラス)には「共鳴透過」と呼ばれる特有の現象があります。
2枚のガラスの間には、空気の層があります。
この空気を介して、合わさったガラスが共鳴し、低音域の音が抜けていってしまうのです。
つまり複層ガラス(ペアガラス)は、一定の周波数においては遮音性が悪化してしまう可能性があるわけですね。
防音効果が高いのは、2枚のガラスの間に遮音性の高い特殊フィルムを挟んで作られた「防音用の合わせガラス」です。
単板ガラスタイプからLow-e複層ガラスタイプまでそろっているので、断熱性も考慮しながら選択できます。
【この記事のまとめ】
①内窓設置にかかる工事費用は?サイズや性能によって大きく異なりますが、商品にかかる費用・工事費用を合計して、1箇所あたり8〜30万円くらいです。
腰高窓や、台所の小窓のように小さいサイズの場合は、1箇所につき4~6万円程度で施工できることもあります。内窓設置の工事費用についてはこちらをチェック!
②活用できる補助金や助成金は?
全国共通で申請可能な制度としては「断熱リノベ/次世代建材」があります。
自治体ごとに要件など違いがありますのでご自身の自治体のホームページを確認しましょう。活用できる補助金などについてはこちらをチェック!
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